清水ユースは、優勝こそ逃したものの2位に輝いた。最終節で流通経大柏(千葉)と1-1で引き分け。後半21分、MF金子星太(せいた、3年)のゴールで先制したが、5分後にセットプレーで追いつかれた。「勝ちきれなかったのは、自分たちの弱さ」。だが、頂点に立った青森山田に肉薄し、最後まで優勝争いを演じた。

新型コロナウイルス感染症の影響で、試合消化数がチームによって異なるため、今季は勝ち点平均で順位を決定した。清水ユースは全18試合を消化。13勝2分け3敗でシーズンを終えた。特に5日の前節・横浜FCユース戦(3○1)までは7連勝。地力の強さを証明した。岩下潤監督(48)は「リーグ序盤と比べたら、プレーの幅も広がった。最後まで優勝争いに関われたことは、選手たちにとっても良かったと思う」とねぎらった。

18ゴールを挙げて得点王に輝いたFW千葉寛汰(3年)は、来季トップチーム昇格が内定している。「得点王は目標にしていたのでうれしい。でも、プロでは何の意味も持たない。重要な試合で点を奪って、チームを勝たせるストライカーになりたい」。次なるステージへ目を向けた。【古地真隆】