第100回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。2年ぶりの全国制覇を目指す静岡学園は、29日の1回戦で徳島商と対戦（千葉・フクアリ、午後2時10分）。日刊スポーツ静岡版では「静岡学園　2年ぶり頂点へ」と題して、チームの顔触れを連載する。

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GK生嶋健太郎（3年）は不動の守護神だ。180センチとGKとしては小柄だが、身体能力は群を抜いている。小学生の時はサッカーだけでなく、陸上と水泳も習っていた。「跳躍力とシュートストップでは負けたくない」。プライドを感じさせた。

特に陸上で鍛えた跳躍力は現在に生きている。小学5年時には走り幅跳びで兵庫県大会優勝。父・孝司さんも陸上で全国高校総体に出場した実力者だった。サッカーでは小学6年までフィールド選手。多くのポジションをそつなくこなせる身体能力の高さを評価され、Jリーグ神戸の下部組織にスカウトされた。

高校入学後も1年時からAチーム入り。全国制覇を成し遂げた2年前の全国選手権では、登録メンバーに入った。今年は「サッカー人生で初めてのキャプテン」。主将を任され、個性豊かなチームを統率してきた。「自分たちの代でも全国優勝したい。もう1度決勝の舞台に行きたい」。頼れる主将は最後方からチームを鼓舞する。【神谷亮磨】

◆生嶋健太郎（いくしま・けんたろう）2003年（平15）5月7日、兵庫県生まれ。小1から神戸FCでサッカーを始め、中学時代は神戸U－15でプレー。家族は両親、弟。180センチ、74キロ。血液型O。