全国高校サッカー選手権で4強入りし、明日8日に準決勝(国立競技場)を戦う青森山田の黒田剛監督(51)が、7日に亡くなった長崎総合科学大付監督の小嶺忠敏さんをしのんだ。

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「今日の朝、そういった訃報を聞いて『やっぱりそうなんだな』というようなところと、同じ高校サッカーの指導者仲間として、この100回大会のベンチに1試合でもいいので、座らせたかったなという思いがあります」と口にした。

青森山田は今夏の全国高校総体で16年ぶりに優勝を果たした。その初戦の相手が小嶺監督率いる長崎総合科学大付で、3-0で勝利している。「あのときに1試合できたし、小嶺先生と会って、いろいろなことをしゃべれたことは、今考えるとすごく意味のあることだったと思います」。17年度の全国選手権3回戦では同校に0-1で敗戦。難敵を退け、勢いに乗れたことが全国総体制覇につながった。

黒田監督は「『あとはお前たちに託したぞ』とも受け取れるし、残念な結果ではあるんですが、残された我々が先人たちが残してきたものを受け継いでいく、発展させていくことを、ぬかりなくやっていかないと申し訳ないという気持ちになりました」。名将の思いを引き継ぐ覚悟を示した。

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