北海道コンサドーレ札幌は16日、札幌・宮の沢で練習を行った。2連休明けで練習再開が予定されていた前日15日、クラブからトップチーム関係者9人の新型コロナウイルスの陽性判定が発表された。

15日のPCR検査とこの日の抗原検査で陰性が確認された選手、スタッフが練習に参加した。19日にはアウェーC大阪戦(ヨドコウ)が控えるが、MF荒野拓馬(28)は「試合に絡むメンバーがしっかり結果を出さないといけない。いるメンバーで戦わないといけない」と覚悟を示した。

チームにとってのピンチをチャンスに変えようと必死な姿勢を見せる。開幕から全4戦途中出場の荒野は「自分をアピールしたい」と意気込む。昨年12月、20年11月に負傷した左足のプレートを除去する手術を受けた影響で、キャンプでの全体練習合流が遅れた。だが状態は徐々に上がっており、前節横浜戦(1△1)ではFW菅の先制点をアシストした。今季初先発を狙い、存在感を示す。

練習前にペトロビッチ監督(64)が選手を集めて「次の試合に挑むメンバーが今のコンサドーレにとっての主力、ベストメンバーだ。戦えるメンバーで戦って勝ち点3を取って帰ってこよう」と語ったという。その言葉に「チームの士気は高まった」と荒野。開幕から4戦連続ドロー。今季リーグ戦初勝利を総力戦でつかみ取りにいく。【保坂果那】