WEリーグがJリーグと史上初のダブルヘッダー開催を行った。

味の素スタジアムで午後2時からJ2第11節・東京V-千葉戦が行われた後、同午後6時からWEリーグ第18節・日テレ東京V-千葉戦がキックオフした。

試合は日テレが2点をリードするも、千葉が後半に3ゴールを奪って逆転勝利。2ゴールを決めた千葉のFW大沢春花(21)は映像で男子の試合を見ていたといい「1-1で惜しくも追いつかれてしまったので、私たちは勝とうという気持ちは本当に強かった」と振り返った。猿沢真治監督(52)も「グラウンドに出る前に、初めて見る方もいると思うので自分たちのサッカーを見せようよ、と言って入った。それは大きいと思う」と、男女共催を刺激にしていたことを明かした。

この日の観客数は1試合目が5110人、2試合目が1591人。男女のチームを持つクラブだからこその新たな取り組みで、通常より500円増ながら1枚のチケットで2試合の観戦が可能となった。

選手の入れ替えやピッチサイドの看板変更のため、J2の試合終了後から2時間の間隔が設けられた。その間にはピッチでサポーター対抗の大縄跳び企画が開催。最後まで試合を観戦した東京Vのファンクラブ会員らには、男女両チームの選手が裏表にデザインされたキーホルダーが配られるなど、初の共催を盛り上げる工夫が凝らされた。

Jリーグの試合会場でのプレーや大きな声援に、選手たちは感じるところも大きかった様子。ダブルヘッダーがWEリーグを観戦するきっかけとなり、選手への新たな刺激にもなりそうだ。