セレッソ大阪が緊急事態に見舞われながら、一丸で引き分けに持ち込んだ。

元日本代表で主将のMF清武弘嗣(32)が、前半14分に清水の選手と交錯。左足首付近を激しくひねり、同20分に途中交代を余儀なくされた。

背番号10が不在となり、流れが悪くなった。前半35分にはオウンゴールで先制点を献上。それまでC大阪がボールを保持できていたが、一転して守備に追われる時間が増えた。パスがつながらず、後半はサイドからのクロスを多用した。

迎えた後半31分、右CKからDF舩木翔(24)のJ1初得点となるヘディングゴールが決まった。

MF毎熊晟矢(24)は「キヨ(清武)君から(のパスで攻撃が)始まることが多いので(途中交代で)やりづらい部分もあった。あの(同点の)場面は、ピッチにいた11人が、キヨ君のために点を取りにいこうと思っていた」と振り返った。

後半に主将マークを巻いたMF奥埜博亮(32)は、次節7月2日の川崎フロンターレ戦に向けて「次の試合まで時間があるので、いい準備をしたい。いいサッカーをして、結果を出したい」と冷静に話す。

前節はサンフレッチェ広島に敗れ、J1リーグの連勝は3で止まったが、この日は連敗を許さず、貴重な勝ち点1をつかんだ。通算7勝6分け5敗の勝ち点27で順位は7位。清武の当面の離脱は避けられそうにないが、上位争いには何とか踏みとどまった。