J2アルビレックス新潟の松橋力蔵監督(53)が26日、今季初の逆転負けからの再出発を誓った。敵地での30日V・ファーレン長崎戦に向け、オフが明けたチームは聖籠町で練習を再開させた。

23日のホーム岡山戦は2-1で折り返しも、後半に2点を失い、試合をひっくり返された。この日のミーティングでは失点場面を振り返った。原因を突き詰めたが「ポジティブな部分も多かった。やってきたことを継続しようと確認した。いい意味で気持ちは切り替わっている」と前向きな姿勢を示した。

前節の敗戦で順位を2位に落としたが、J1自動昇格が狙える位置をキープする。50得点はリーグ2番目の多さで自陣に堅守を敷く相手からも確実にチャンスを作り出している。「スペースは広さより隙。広さが有効とは限らない。うちにはその隙を突ける選手がそろっている」。

直近5戦で3勝2敗の新潟に対し、4位長崎はここ10戦6勝4分けと好調だ。指揮官は「向こうのペースに付き合わないことが大切」と外国人選手を起点とした攻撃を警戒しつつ、「どんどんボールを動かしてズレを生じさせ、できたスペースを使っていきたい」と勝利へのイメージを膨らませた。【小林忠】