首位横浜F・マリノスが2位鹿島アントラーズを2-0で下し、勝ち点差を8に広げた。

横浜はMF宮市亮(29)が、27日の東アジアE-1選手権の韓国戦で右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った。試合前のアップでは、横浜の選手は「亮 どんな時も 君はひとりじゃない」とのメッセージが書かれた背番号「17」のユニホームを着て体を動かし、試合後の記者会見で、マスカット監督も同ユニホームを着ていた。

宮市とともに東アジアE-1選手権を戦ったFW西村拓真(25)は、韓国戦から中2日で先発出場し、後半41分までプレーした。西村は「(宮市)亮君に比べたら疲れたなんて言っていられない。このビッグマッチに出られる喜び、責任を感じていました」と振り返った。

西村は今季、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも過密日程を経験。その中でも、持ち味の走力を生かしハードワークを続けている。「身近な人が一瞬でああいうことになってしまって…。自分も考えさせられたし。日々、サッカーができることに対して感謝しかない。自分は自分の仕事に集中して、自分の責任を果たすことが大事。それが(宮市)亮君のためになる」と話した。宮市へは直接、言葉をかけることはできなかったが、メールでメッセージは送ったという。

日本代表では3試合に出場し2得点。結果を残して鹿島戦のピッチに立った。代表活動では各選手の質、意識の高さに刺激を受けた。「プレッシャーはあまり感じないタイプ。自信はありますけど過大評価はしていない。地に足をつけて、少しずつ成長できればいいと思っている。まずは、マリノスでタイトルを取れるように頑張りたい」と、優勝への思いを口にした。

【関連記事】サッカーニュース一覧>>