ヴィッセル神戸が5試合ぶりの黒星を喫し、再びJ2降格圏の17位に転落した。その中で、27日に新加入した元日本代表MF小林祐希(30)が、わずか3日間の練習で新天地デビュー。後半開始から登場し、CKのキッカーを任され、好機を演出するなど存在感を示した。

神戸にはもう1人、「祐」と「友」の1文字こそ違うが、同姓同名のDF小林友希(22)がおり、この日で12試合連続フル出場。後半の45分間は、ともに左利きの2人の小林ユウキが同じチームでプレーした。実況中継するアナウンサー泣かせの事象だ。

試合後、背番号「49」の小林祐はコメントを残さなかったが、8学年下で背番号「3」の小林友によると「(試合では)お互いにユウキと呼び合っています。(他の選手からユウキと呼ばれたら)両方とも反応していました」と、教えてくれた。

プロ集団で、この程度では混乱は生じないだろう。ただ、もしもの場合は、クラブ関係者によると、小林友の方を「コバ」と呼んで区別する可能性はあるという。小林友は20年に横浜FCに在籍し、当時は「コバ」と呼ばれていたためだ。本人も「そうですね」と、その可能性は認識していた。