清水エスパルスが好調の勢いを見せつけた。前半9分、左サイドからパスを受けたFWチアゴ・サンタナ(29)が中央でボールを受け、左足一閃(いっせん)。DFを背負いながら放ったシュートがポストに当たった。同36分、右CKからDF鈴木義宣(29)が頭で合わせたシュートもクロスバーに直撃。得点には至らなかったものの、2度の決定機でゴールに迫った。前節FC東京戦は2-0で完勝し、ゼ・リカルド監督(51)は「さらに自信を深めるためにも連勝が必要」と強調。アウェー連戦でも積極的な攻撃を展開し、試合を優位に進めた。

後半は終始相手ペースだったが、耐えてワンチャンスを仕留めた。後半24分、MFベンジャミン・コロリ(30)が途中出場。同28分、右サイドからドリブルで切り込み、右足で逆サイドネットに流し込んだ。「勝つためにゴールを取りたい」。助っ人の8試合ぶり今季3点目で先制点。均衡を破ると、さらにたたみかけた。同41分にカウンターからMFカルリーニョス・ジュニオ(28)が2戦連発弾。勝負を決定付けた。2試合連続完封勝利を飾ったチームは、暫定ながら15位から12位に浮上。J1残留に向けて価値ある1勝をつかみ取った。【神谷亮磨】