セレッソ大阪は26日、クラブ一筋のDF丸橋祐介(32)がタイの名門、BGパトゥム・ユナイテッドFCに期限付き移籍することを発表した。期間は23年1月から5月末までの5カ月間。

丸橋はC大阪下部組織時代からMF山口蛍(現ヴィッセル神戸)と同期で、09年にトップ昇格。プロ2年目からレギュラーの座をつかみ、来季は15年目を迎えるクラブ一筋の左サイドバックだ。プロになって以降は他クラブでプレーした経験はなく、人生初の移籍がいきなり海外という異例の挑戦となる。

J1通算311試合18得点のベテランは、13年から21年まで9年連続でリーグ戦30試合以上の出場を重ねてきた鉄人DFだが、今季は不調でDF山中や舩木らに出場機会を譲り、6月には左膝を手術して初めて長期離脱を経験。自身ワーストの出場5試合に終わっていた。心機一転の出直しを図るタイミングで、パトゥムからオファーが届き、このほど移籍の決断に至った。

丸橋はクラブを通じ「C大阪を離れる初めての移籍になりますが、すごくワクワクしています。行くからにはしっかりとチームに貢献し結果を残し、自分の成長につなげられるよう頑張ります」などとコメントしている。

C大阪とパトゥムは提携関係にあり、14年にはC大阪からDF茂庭照幸がパトゥム(当時バンコク・グラスFC)に完全移籍。今季はタイ代表のMFチャウワットが、C大阪に2度目の期限付き移籍を果たすなど人事交流が盛んだった。

 

◆丸橋祐介(まるはし・ゆうすけ)1990年(平2)9月2日、大阪市生まれ。中学から下部組織で育ったC大阪と09年にプロ契約。左足の正確なキックが武器で、17年度のルヴァン杯と天皇杯の2冠獲得に貢献。11年にはアジア杯に臨む日本代表予備登録メンバーにも選ばれた。178センチ、73キロ。