前回大会準優勝の大津(熊本)が日本文理(新潟)に3発快勝しベスト8に進出した。

大津は前半30分、MF浅野力愛(りきあ、3年)の得点で先制、後半21分にはエースで主将のFW小林俊瑛(3年)のゴールで追加点。終了間際にも途中出場のMF岩崎大翔(3年)のゴールで突き放した。

小林は2回戦でPK戦にもつれた浜松開誠館との試合で、PKキッカーを務め外している。「試合後にたくさんの方から励ましをもらった。今日、自分のゴールで少しでもチームに得点できてよかった」と笑顔を見せた。

準々決勝は、夏のインターハイ王者の前橋育英(群馬)。前回大会は前橋育英を倒し、国立へと勝ち上がった。今季は高校最高峰のプレミアリーグでプレー。セレッソ大阪など、攻撃的チームに引いてしっかり守り、堅守速攻でゴールを奪う体験をしている。

小林は「前回も苦しい試合で全員が疲労困憊(こんぱい)だった。次もそうなると思う。多分、次は引くことになる。自分たちからリアクションを起こしてやっていきたい」と意欲を見せた。

次戦は、浅野が出場停止だが、小林は「試合後に、みんなで浅野を国立に連れて行こうと話した。全員の共通理解になっている。大きな壁だが超えていきたい」と話した。