第101回全国高校サッカー選手権は、9日午後2時5分から東京・国立競技場で決勝が行われる。岡山学芸館と東山(京都)が、ともに初優勝をかけて対戦。ダークホース岡山学芸館は、県勢としても初優勝がかかる。日本代表MF鎌田大地(26=Eフランクフルト)の母校、東山は府勢として55大会ぶりの頂点を目指す。

岡山学芸館は万全を期して初優勝を狙う。この日は神奈川県内で約2時間の軽めの調整。高原良明監督(43)は「リラックスしています。ベストメンバーでいけますね」とうなずいた。ここまで全5試合フル出場で、得点ランキングトップタイのFW今井拓人(3年)も「3得点で並んでいますが決勝戦でゴールを決める。得点王の単独トップを狙います」と意気込んだ。

同校はユニークな校章をもつ。6つの輪が重なり合い、無限の意味を持つ記号「∞」を表している。学校関係者は「生徒、保護者、教職員、地域社会が輪のように結び合い、無限の可能性を生み出す。夢を形にし、飛躍していく様子を表現している」と説明した。今大会はその校章を体現する飛躍で、初の決勝進出。メンバーにプロ内定者はいない。地元岡山からの声援を受けながら、鍛え上げられた男たちが、ダークホースの活躍を見せている。夢を形にすべく、最終決戦に挑む。

■東山、重圧を考慮

東山は初の大舞台に平常心で挑む。就任17年目の福重監督にとっても初の国立での決勝。「自分たちの力を出せない計算をした上で、その中でも自分たちの力が出せる準備をしないといけない」と重圧を考慮した上で、最大限の力を引き出すことを掲げた。C大阪内定のエースFW阪田は今大会1得点と苦しむが「チームを勝たせられる選手になるという目標がある。決勝は得点を狙っていきたい」と意欲を見せている。

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