サッカ-元日本代表で、J1横浜FCからポルトガル2部オリベイレンセへの期限付き移籍で基本合意しているFWカズ(55、三浦知良)が25日、渡欧した。現地時間27日のメディカルチェックを受け、正式に契約する。

渡欧前には羽田空港で取材対応し、「もう1人のカズ」との運命的な出会いを心待ちにした。オリベイレンセには登録名「KAZU」の日系ブラジル人選手がいる。本名はDFクリスチャン・ケンジ(22)。世代別のブラジル代表で活躍し、カズがかつて在籍したコリチーバの下部組織に所属していた経験を持つ。ブラジル時代から登録名「KAZU」としてプレーしていた。

カズがその存在を知ったのは6年前の17年にさかのぼる。今回の移籍で、連絡は取っていないというが「僕がブラジル時代、プレーしていたコリチーバというチームのユースから育った選手で。日系人でカズと呼ばれたのがそのまま、ニックネームになって、ポルトガルでもカズでやっている」と説明した。

本家・カズが加入することで、チーム内にカズが2人になる。クラブから「ユニホームの名前をどうするか」と相談されたが、2人とも「KAZU」で話がまとまる予定。ちなみに、カズの背番号は「11」で、「KAZU」の背番号は「88」。背番号で判別することになりそうだ。55歳と22歳の30歳差「KAZU」のコンビにも注目が集まりそうだ。