おとこ気を見せろ!! 

J2で19位に低迷している清水エスパルスの秋葉忠宏新監督(47)が選手に発奮を求めた。

8日のホーム東京V戦に備え、7日は静岡市内で最終調整。今月3日から指揮を執る熱血漢は先頭に立ってチームを鼓舞した。練習中も常に声を張り上げながら選手を指導。就任後初となるホームでの次戦に向け、「サポーターの声援に奮い立たないやつは男じゃないし、フットボーラーじゃない」と語気を強めた。

リーグ戦は昨年から14戦勝ちなしとクラブワースト記録を更新中。それでも、指揮官は「去年までの流れは関係ないし、俺は知らない」と一刀両断した。初陣となった5日のルヴァン杯湘南戦は0-3で完敗。監督就任からわずか3日で臨んだ「急造チーム」がJ1相手に勝てるほど現実は甘くない。ただ、重要なのはリーグ戦。現状のベストメンバーで臨む次戦こそが、新体制での真価が問われる。

この日の練習では就任後初めてセットプレーを行った。「時間が全くない」と、限られた中でも急ピッチでチーム再建を図っている。秋葉監督は精神面を鍛え直しながら、相手の分析も入念に確認。約30分間の練習前ミーティングでは映像を使って対策を練ったようで「相手のウイークは何個か分かっている」と自信をのぞかせた。

5年連続でシーズン途中での監督交代はJリーグ史上初の屈辱。秋葉監督は「サポーターも含めて全ての力を結集して相手をねじ伏せないといけない」と共闘を呼びかけた。今がどん底。ここからはい上がるしかない。【神谷亮磨】