関東第2代表のレジスタFCが、最多4回目の優勝を果たした。準決勝で関東1位のバディーSCを下したレジスタは、決勝で初優勝を狙うDREAM FC(関西第1代表)と対戦。FKで先制されたものの、球際の強さを武器に2-1と逆転勝ちした。

同点を狙った相手のミドルシュートがバーをたたいた直後に終了のホイッスル。相手とともに、レジスタの選手がピッチに倒れ込む姿が、激闘を物語っていた。「優勝はうれしいけれど、内容的にはよくなかった」と、渡辺泰明監督。大舞台での試合に「雰囲気に飲まれました」と振り返った。

第2ピリオド(P)5分に、直接FKから先制を許した。12分3P制と決して試合時間は長くない。MF渡辺秀墾(6年)は「焦らないように、必ず点が取れると声を出しました」。渡辺とFW安達一平(6年)は、5年生で昨年12月のU-12全日本選手権で連覇したメンバー。「経験のある僕たちが落ち着くことが大切だった」と話した。

徐々にペースを取り返すと、同9分には安達の蹴ったCKをDF秋山大翔(6年)が「練習でやっていた通り」(秋山)に頭で合わせて同点。第3Pの相手のオウンゴールで勝利し、4回目の大会制覇。日本代表MF三苫薫らによる川崎F・U12の3回を上回った。

ユニホームの胸には、7つの星が輝く。全日本選手権3回、ダノン杯1回、選抜大会3回と日本一になった回数だ。創立は04年、今年で20年目と新しいチームだが、この日の選抜優勝を加えて全国制覇は8回になる。「たまたま勝てただけです。いつ勝てなくなるかもしれない」と金杉伸二代表は謙虚だが、選手たちは声をそろえて「冬の全日本で3連覇して、9個目の星を付けます」と、自信たっぷりに話していた。