J2首位のFC町田ゼルビアが、ホームでファジアーノ岡山と1-1で引き分けた。

前半16分に先制を許したが、後半10分にカウンターからオーストラリア代表FWミッチェル・デュークが右クロス。中央のエリキは空振りしたが、流れてきたボールを受けた逆サイドのFW平河悠がカットインから豪快な右足シュートを突き刺した。

試合はその後も両チームがチャンスをつくりあう激しい展開となったが、1-1のまま終了した。町田の黒田剛監督は「勝ち点3を取りにいったんですけど、勝ち点1の中でも選手たちはよくやってくれた。第2ターム(7試合が1ターム)で勝ち点30が1つの目標で、ちょうど30になった。第3タームに向け、第21節までに勝ち点45に到達できるかが次の課題になってくる」と選手たちを評価した。

その中で黒田監督は古巣岡山との対戦で後半44分までプレーしたデュークについて言及。「相手が岡山だったので、デュークが今まで以上に守備を頑張った感じがあった。気持ちの入ったゲームで、最後まで使いたかったですけど、最後はちょっとガス欠気味になった。でも今日はデュークにしてもエリキにしても良く走ってやってくれた」とたたえた。

そのデュークは試合後、岡山について「特別な思いがある。東京五輪が終わった後に日本に帰るきっかけをつくってくれたクラブで、すごい思い入れがある」と感謝の気持ちを込めて話した。古巣対戦でいつも以上に力が入っていたことも明かし「今日は点を取って勝とうと思っていたけど、残念ながらそれはできなかった。すごく自分に力がみなぎっている感じがしたし、闘争心もあった。相手をリスペクトしつつも、勝とうと思っていたんだけどね」と笑顔で振り返っていた。