磐田が今季初の2連勝を飾った。ホームで群馬に4-2で快勝。前節アウェー千葉戦(1○0)に続く勝利にヤマハスタジアムが歓喜に沸いた。序盤から積極的な攻撃を存分に発揮して4人が得点。中3日で迎える17日の藤枝との「静岡三国決戦」に弾みをつけた。横内昭展監督(55)は「やっと連勝できてうれしく思う。素晴らしいゲームだったが、4点入れた後のプレーには満足していない」と反省も口にした。

前半10分、MF藤川虎太朗(24)が右サイドからのクロスに反応し先制の今季初ゴール。「何としても点を取りたかった」と笑顔。その3分後、MF山田大記(34)がチーム2点目となるミドルシュートを決めて2-0。試合の主導権を握り前半を折り返した。

勢いが止まらない磐田は後半2分、MFドゥドゥ(26)がゴール左の位置から右足を振り抜きチーム3点目。さらに同11分、左サイドからのロングボールを収めたFWジャーメイン良(28)が、相手GKとの1対1を落ち着いて決め2試合連続弾。4-0とした。同23分には契約規律違反で4カ月の公式戦出場停止が解除となったFWファビアン・ゴンザレス(30)が出場。さらに攻撃に活力を与えた。その後、課題のセットプレーから2失点を許すも、相手の反撃に耐え4-2で逃げ切った。

5月に入り2勝1分け。好調を維持するチームは、この日の勝利でリーグ7位に浮上。J1昇格プレーオフ圏内(6位以内)を視野に入れた。主力FWをケガで欠き、今季補強のできないチームが総力戦で勝利を重ねていく。【山口昌久】