首位青森山田が破壊力を見せつけた。8位昌平(埼玉)を5-1で圧倒した。チーム唯一の2年生レギュラー、MF谷川勇獅(ゆうし)が通算18試合目でプレミアリーグ初ゴール。エースFW米谷壮史(3年)は先制弾を含む2得点を挙げ、10戦10発で得点ランキングトップタイに浮上した。通算成績は7勝2分け1敗で首位ターンが確定。次節9日は6位前橋育英(群馬)と対戦する。
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青森山田・谷川に待ち望んでいた瞬間が訪れた。4-1の後半41分、ボランチの位置から一気にゴール前へ駆け上がる。最後はMF川原良介(3年)のお膳立てからコンパクトに右足を振り抜き、プレミアリーグ通算18試合目で初ゴール。「こんなに試合に出ていて、やっと決めた1点だったので、うれしかったです」。右拳を力強く握り締め、応援席のチームメートと喜びを分かち合った。
八戸市出身の谷川だが、もともとは県外の高校に進学予定だったという。ところが、中学3年時の4月に運命が変わる。青森山田の練習会に参加。当時在籍していた松木玖生(現J1東京)や宇野禅斗(現J2町田)ら超高校級のプレーに触れた。「すごくレベルが高くて、ここしかないと思い、すぐに決めました」。自分が一番成長できる場所だと確信した。
昨季は1年生ながらプレミアリーグや全国高校選手権で先発するなど、トップチームで経験を積んだ。今季はOBの松木、郷家友太(現J2仙台)ら歴代エースも身につけた出世番号「7」をまとう。「この数字は山田としてもすごい大切な番号ですが、自分は番号にこだわりはなく、試合に出て結果を出すことが大事だと思っています」とレギュラーの自覚を口にする。
一皮むけた。谷川はボール奪取能力に優れたボランチ。一方、攻撃面が課題で「練習からいつもドカーンと上に蹴ってしまって…」とシュートが苦手だ。そんな中、正木昌宣監督(42)が発した「抑えて低いシュートを意識しろ」の言葉を体現し、初ゴールを決めた。次戦は全国高校総体前最後の一戦で前橋育英と対戦。「今後もきついときに走って、もっともっと数字にこだわりたい。インターハイにつながる結果で終わりたいです」。青森山田のダイナモが、勝利のために汗をかく。【山田愛斗】
青森山田・正木昌宣監督(5得点で快勝)「米谷(壮史)がここ何試合か点を取れてなかったので、やはり彼が点を取ると、チームも勢いに乗るなと。攻撃はカウンター、崩し、セットプレーと、いろいろ練習していた形を出せたので、良かったと思います」



