アルビレックス新潟は1点リードの延長後半から再開されたJ3カターレ富山との再開試合を4-3で制し、4回戦に駒を進めた。スコア3-2の後半9分にDF田上大地(30)のゴールで突き放した。ロスタイムに左CKから1点を返されたが、GK瀬口拓弥(34)を中心に富山の猛攻をはね返した。12日は雷雨で中断と再開を繰り返しながら、3-2の延長前半終了時で打ち切りとなり、この日に延期されていた。8月2日の4回戦は8強を懸け、アウェーでJ2町田ゼルビアと対戦する。
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試合時間15分の異例の再開戦。延長後半9分に田上の得点でリードを広げたあとは、自陣で我慢の時間が長くなり、ロスタイムに1点を返されたが4-3で逃げ切った。最少失点に抑えた瀬口は「1失点したことは悔しさが残る」と振り返ったが、雨が降り、バウンド処理が難しいボールはしっかりと足を動かして処理。パントキックでは敵陣スペースの嫌らしい位置にパスを落とした。「ピッチで勝利を味わうことはやっぱりうれしい」。チームメートとのタッチは力強かった。
12日は負傷したGK阿部航斗(25)に代わって延長前半から出場。新潟ではリーグ戦、カップ戦、天皇杯でこれまで出場はなく、J3カマタマーレ讃岐時代の19年以来の試合出場だった。4回戦進出を決めた試合はトータル30分の出場。「自分にとっては約4年ぶりの30分。ピッチに立ったからこそ感じられた課題も出た。次につなげたい」。
流通経大から11年にJFL讃岐に入団。同年の後期第9節ジェフリザーブス戦ではFKのこぼれ球からゴールを奪い、GK登録の選手としてJFL初の得点者となった。21年に徳島から新潟に期限付き移籍で加入し、翌年に完全移籍。練習から手を抜かず、若いGK陣を引っ張る。「メンバーがいい試合ができるように、ケガをしないように」と試合前日はクラブハウスのロッカールームやトイレ、水回りを率先して掃除し、酒と塩で清める。献身的にチームを支える瀬口が勝利の女神を振り向かせた。
試合は両チーム前回対戦終了時のメンバーで再開。ともに交代枠6人を使い切っていた。しぶとく勝ち上がった新潟は7大会ぶりに4回戦に進出。8月2日に町田と対戦する。瀬口は「少しだけ体を休め、勝ち進めるようにいい準備をする」とクールだった。【小林忠】
○…延長後半9分、左DFの田上がMF松田詠太郎(22)の右クロスからチーム4点目を奪い、富山を突き放した。試合中の速報記録ではオウンゴールも、試合後、田上の得点に修正された。チームを4回戦進出に導く今季公式戦初ゴールに「絶対自分のゴールだと思った。良かった」と笑った。
◆12日の雷雨中断 ハーフタイムに激しい雷雨のために後半は約35分遅れで開始。後半途中、延長前半中にも中断。延長前半終了後には雷雨がさらに激しくなり、延長後半を開始できず。協議の結果、午後10時37分に中止が決定した。



