日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドが、大阪遠征でセレッソ大阪と練習試合を行い、1-2で惜敗した。

高知は今月2日の天皇杯4回戦で川崎Fに0-1で敗れたものの、2回戦でG大阪、3回戦で横浜FCとJ1勢を立て続けに撃破。J1から数えれば、3つ下のカテゴリーになるJFLがジャイアントキリングを連発し、ベスト16に唯一のアマチュアとして勝ち進んでいた。

この日の練習試合を含めれば、約2カ月間でJ1勢とは4試合目の実戦。次週にもう1チームのJ1クラブとも練習試合を予定し、強化には最高の舞台を整えている。

主将で元サンフレッチェ広島のMF横竹翔(つばさ、33)は、この日は出番がなかったものの、J1勢を「本物」と表現し「本物と対戦できるのは、自分たちとの距離感を知る上でもいい経験、いい刺激になる」と話した。

川崎F戦はNHK・BS1で生中継され、反響は抜群だったという。

「地元の高知県で試合ができ、たくさんの人たちが見に来てくれ、僕の周りでさえすごい反響があった。高知県全体ではもっと大きかった」

前日12日は愛媛・新居浜市で国体予選に臨んだため、この日のC大阪戦は、控え選手中心の編成。前半に2失点したものの、後半は前線からのプレスで相手ボールを奪い、FW新谷聖基(25)の技ありロングシュートで1点を返すなど、互角に渡り合った。

勢いづくチームに、主力のDF今井那生(ないき、26)は「J1とやれたのは僕の中では、すごい貴重な体験。改めて(Jリーグの舞台に)行きたいと思った」と、悲願のJ3昇格を誓った。

JFLは現在中断期間中で、次回は9月2日まで試合がない。そのため、今回はバスで往復10時間近くかかる大阪遠征にも積極的に臨んだ。

高知は現在6勝3分け7敗で全15チームの中で11位におり、残り12試合でJ3昇格の最低条件になる2位以内を目指している。