J2清水エスパルスMF中山克広(27)が左サイドでの出場に前向きな姿勢を示した。9日のホーム山形戦に備え、6日は静岡市内で調整した。今季は右サイドハーフが主戦場。だが、次戦は左MFカルリーニョス・ジュニオ(29)が累積警告で出場停止で、代役に抜てきされる可能性もある。ゲーム形式メニューで秋葉忠宏監督(47)は中山を左に置くシステムをテスト。中山は「まだ分からない」と前置きしながらも、「左でのプレーはいいイメージがある。楽しみ」と力強く話した。

もともとは左でのプレーは得意としている。スピードを生かした縦への突破に加え、中央に進入する選択肢も増える。「カットインをしてシュートを狙えるし、左で出て点も取れている」。昨季の磐田との静岡ダービーでは左サイドから中央に突破し、右足ミドルで決勝点。今季もルヴァン杯川崎F戦でダメ押しの3点目を奪った。

チームは2試合連続ドロー。勝てばJ1自動昇格圏の2位に浮上できるチャンスを2度逃した。中山は「どちらか勝たなければいけない試合だった」と猛省。残り9試合に向け、「1試合も落とせない。これからプレッシャーがかかるけれど、その状況も楽しみながらプレーしたい」。与えられたポジションで特徴を生かし、3試合ぶり白星のために攻撃をけん引する。【神谷亮磨】