日本サッカー協会(JFA)は10日、都内で、第19回日本サッカー殿堂掲額式典を行い、元日本サッカー協会(JFA)会長の大仁邦弥氏が表彰された。

92年にJFAの施設委員長となり、99年以降は強化推進本部副本部長として日本代表を支え、06年から副会長、12年から会長を務めた。女子サッカーの充実などにも貢献し、殿堂入りを果たした。「非常に名誉な、ありがたいことで大変うれしく思います。運が良かった。日本サッカーが、Jリーグがぐっとくるときに関われてラッキーでした」と喜んだ。

日本代表として44試合に出場した名手だったが、プレーヤーとしてではない形で殿堂入りした。「選手では入れなかった。選手で入れたら自分の力。それじゃないということは、周りの皆さんのサポート、支援があってのこと」と感謝。さらに「あとこれも言っておかないと怒られるのは、かみさんのこと。この間の5月で(結婚)50年で、金婚式。かみさんにも支えていただいた、といっておきます」とおちゃめに続けた。

大仁氏は、02年の日韓共催ワールドカップ(W杯)において、フィリップトルシエ監督率いる代表チームを支え、欠かせない役割を果たした。司会者からその当時の印象深いできごとを問われると、「初めてW杯に出た98年フランスの時のあのときの苦しさはいまだに忘れない。うれしさよりそっちの方が印象に残っています」と明かした。