J2大宮アルディージャの元日本代表GK南雄太(44)が19日、引退を表明した。

南は東京・杉並の宮前中時代は読売日本SC(現東京V)ジュニアユースに所属。高校では静岡学園に進学し、大型GKとして1995年度の全国高校サッカー選手権大会優勝の原動力となった。

185センチ・82キロの恵まれた体格を誇る南はナイジェリアで開催された99年ワールドユース(20歳以下の世界選手権)では小野伸二、遠藤保仁、高原直泰、稲本潤一、小笠原満男らとともに日本の準優勝に貢献。

この大会での日本の決勝進出は国際サッカー連盟(FIFA)主催の世界大会としては男女、全ての年代の日本代表を通じて初の快挙だった。

南はJリーグでも、柏レイソルでのプロ1年目(98年)から活躍。以降、ロアッソ熊本、横浜FC、大宮アルディージャと渡り歩いた。

昨年5月4日の大宮-大分トリニータ戦でGKとして最多出場記録となるJリーグ通算661試合出場を達成。今季も2試合でプレーするなど、現在までに出場試合を665試合に伸ばしている。

南はクラブを通じ「わたくし南雄太は、今シーズン限りでの現役引退を決断致しましたので、ここにご報告させて頂きます。

26年間という、自分でも到底想像も出来なかった長い現役生活をこの年齢まで過ごしてこれたのは、丈夫な体に生んで育ててくれた両親、いつどんな時も自分の1番の支えになってくれてサポートしてくれた妻、自分に無限のパワーを与えてくれた子供達や家族、そして自分が在籍させて頂いた柏レイソル、ロアッソ熊本、横浜FC、大宮アルディージャの各クラブで共に闘った選手、監督やコーチングスタッフ、クラブスタッフの方々、パートナーシップスポンサーの方々、そして各クラブのサポーター、ファンの方々、その自分に関わって頂いた全ての方々のおかげに他なりませんし、ただただ感謝という言葉しかありません。本当に本当にありがとうございました!

幼稚園でサッカーを始めて10月に入って引退を決意した日までの約40年間、苦しい事や辛い事はたくさんあったけれど、でも大好きなサッカーを辞めたいと思った事はただの1度もありませんでした。

それが、いかに自分のサッカー人生が充実して素晴らしいものだったかを物語っていると思います。だからもうこれっぽっちの悔いも全くないくらいやりきりました。心から自分自身によく頑張ったと言ってあげたいです。

今シーズンも残り4試合。アルディージャの残留の為に自分はどんな立場であれ全身全霊を尽くして、チームの為に最後の最後まで闘います。どうか引き続き応援のほど宜しくお願い致します。

そして、あと1カ月でサッカー選手ではなくなりますが、今後とも『サッカー人、南雄太』をどうぞ宜しくお願い致します!」とコメントした。