エースストライカーのFW米谷壮史(3年)が絶好調だ。前半12分、MF川原良介(3年)の左クロスをペナルティーエリア内の米谷が胸で落として、左足を振り抜き先制。初戦が苦しい試合だっただけに正木昌宣監督も思わずガッツポーズし喜んだ。

後半3分、相手のオウンゴールで2点目。焦る相手に連続攻撃で追い打ち。同21分、右CKからDF山本虎主将(3年)のヘディングシュートを一度は相手GKがはじいたが、こぼれ球を米谷が左足で押し込み3点目。同22分には相手のミスから、ボールを拾った米谷が縦パス。そのパスに交代出場で入ったばかりのFW津島巧(3年)が抜け出し、相手DFをかわしてゴール右隅へ流し込んだ。同24分には、右クロスをまたしても米谷が押し込み、米谷はハットトリックを達成。わずか4分の間に3得点で大きく突き放した。「自分の中で勢いが乗ってきていると思う。次の試合も点を決められるようにやっていきたい」と貪欲に語った。

後半31分には交代出場の2人が躍動。埼玉出身のMF別府育馬(2年)のクロスをFW山下凱也(3年)が頭で合わせて6点目。試合終了間際、ラストワンプレーでMF後藤礼智(3年)が右足一閃(いっせん)。指揮官は「初戦を勝ち切れたことは大きかったです。次からは『山田らしくやろう』と再確認して臨めた。後半は特にそれが出せたんじゃないかと思います」。夏のインターハイではね返された3回戦の壁を、7発快勝で乗り越え、8強入りを決めた。

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