全国高校サッカー選手権は6日、東京・国立競技場で準決勝が行われる。「Be Pirates!(海賊になれ!)」を掲げる琵琶湖の暴れん坊、近江(滋賀)が国立に乗り込む。

堀越(東京A)との決戦前日、聖地への思いを問われた“黒ひげの親分”前田高孝監督は「国立だからどうたら、と言うのはない。近くにうまいラーメン屋あるでしょ? そうホープ軒、あれ食いたいね」と笑い飛ばした。

夏のインターハイ3位の日大藤沢(神奈川)、夏の王者・明秀学園日立(茨城)、そして前回4強で今大会の優勝候補だった神村学園(鹿児島)という強豪3チームを次々と破り、3度目の出場で4強入り。ホープ軒さながらの「ギトギト」の泥臭さをベース(スープ)に、ボールと人が連動する彩り鮮やかな攻撃をトッピング。そして相手が強ければ、気合「マシマシ」のチームだ。

「楽しんで、うちらしくというしかない。急にロングスローが投げられるわけでもないんでね、ガハハハハッ」

豪快な黒ひげの親分に率いられ、海賊たちによる大物食いの旅が続く。