2大会ぶり4度目の頂点を狙う青森山田と初優勝を目指す近江(滋賀)が対戦し、近江が「ラスボス」相手に追いついた。

1点を追って入った後半の2分、ハーフタイム後に途中出場していたMF山本諒(2年)が同点弾。MF浅井晴孔(3年)のドリブル突破から、背番号10のDF金山耀太主将(3年)が右サイドからグラウンダーのクロス。ゴールラインとGK、DF2人の間を抜ける絶妙なパスとなり、左端に突っ込んだ山本が押し込んだ。

元Jリーガーで「琵琶湖の海賊」を率いる前田高孝監督の采配ズバリだった。

試合は0-0の前半34分に青森山田が先制した。右クロスをペナルティーエリア内で胸トラップしたMF福島健太(3年)が、反転から右足でゴール左上へ蹴り込んだ。今大会4得点のエースFW米谷壮史(3年)や10番を背負うFW芝田玲(3年)の間に入り、今大会初ゴールで均衡を破っていた。

近江は、前半の序盤から主導権を握っていたが、失点。「冬の選手権」全国3842校の頂点へ、直近7大会で決勝進出5度を誇る青森山田に、まずはスコアを動かされていたものの、振り出しに戻した。

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