全国高校サッカー選手権で2大会ぶり4度目の優勝を遂げた青森山田イレブンが「2冠」達成から一夜明けた9日、青森市内の同校に凱旋(がいせん)した。夕方、帰着。生徒、学校職員らに迎えられ、昨年の高円宮杯U-18プレミアリーグ・ファイナルに続くタイトル獲得を報告した。

雪が降る青森に吉報を届けた。到着したイレブンは学校の仲間たちが待つ体育館へ。イレブンの登場には万雷の拍手が降り注いだ。正木昌宣監督(42)は「近江高校に3-1で勝利して2年ぶり4度目の優勝を果たすことができました。これも現地で応援してくれた先生方や関係者の皆さま、また学校の方で応援してくれた皆さまのおかげで、なし得たものだと思います。本当に感謝しています。ありがとうございました」ととあいさつした。

DF山本虎主将(3年)も「現地で応援してくれた部員205名だったり、体育館で応援してくれた学校の皆さんの応援がすごい力になりました。応援ありがとうございました」と充実感をにじませた。

「2冠」を成し遂げたばかりだが、指揮官や後輩たちは既に次のタイトルへ目を向けている。正木氏は優勝直後も「来年の選手たちは、またゼロからのスタートなので。一緒に1つ1つ成長してタイトルを取りにいきたい」と語っていた。

黒田剛前監督(53=現J1町田ゼルビア)が作り上げた常勝軍団を維持、継続し、さらに強い青森山田の歴史を築いていく。

第102回全国高校サッカー選手権特集