J3アスルクラロ沼津は11日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場で、JFLのレイラック滋賀と練習試合(45分×3本)を行い、3-0で勝利を収めた。

1本目は決定機を決めきることができず、無得点に終わったが、中盤でボールを支配し攻撃のリズムを作った。すると2本目の13分、昨季加入した元日本代表FW川又堅碁(34)が、味方からのスルーパスに反応。相手GKとの駆け引きを制し、先制点を挙げたベテランは「落ち着いて冷静に打てた」と胸を張った。

1-0で迎えた最終3本目の12分、MF鈴木拳士郎(27=沼津市出身)が、右クロスを頭で合わせて追加点。さらに同24分、ゴール前の混戦から、右足を振り抜きネットを揺らした。対外試合で今季初の2得点を挙げた鈴木は「シュートをたくさん打つ意識が結果につながった」と汗をぬぐった。守っては、カウンターから再三ピンチを招くも、味方DF陣とともに粘りの守備を展開し無失点。「相手に運ばれる場面が多かった点は修正したい」と課題も口にした。

「続・超攻守一体」を掲げる就任2年目の中山雅史監督(56)は「まだまだ。もっと精度を高めて、全てにおいてワンランクアップを追求したい」と、25日の開幕戦(対金沢)に向け、選手のさらなる奮起に期待した。【山口昌久】