浦和レッズのMF伊藤敦樹(25)が「10得点5アシスト」と「日本代表復帰」を目標に掲げた。チームは13日、さいたま市内で公開練習。9日の練習で違和感から練習を途中で離脱した伊藤だったが、この日はフルメニューを消化した。

ヘグモ新監督の下、チームは4-3-3の布陣が軸となり、伊藤は中盤のインサイドハーフが主戦場となる。指揮官からは、10得点以上を求められていることを明かし「目標は高く10点以上、5アシスト」と明言した。

プロ3年目の昨季は、33試合2得点。中盤の軸としてフル稼働し、日本代表にも選出された。だが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を含め公式戦60試合の過密日程と、代表活動で、シーズン終盤は疲労の蓄積は否めなかった。昨年11月の日本代表活動は負傷で辞退。AFCアジアカップ(アジア杯)も12月下旬まで続いたクラブワールドカップ(W杯)出場もあり、選出されなかった。

伊藤は「アジア杯に選ばれなかったときは悔しかったですけど、当時の自分のパフォーマンスでは選ばれないのは妥当だと思っていた」と振り返る。「今季、このチームで結果を出し続ければ必ず選ばれると思うので。まずはチームで結果を出すことを意識してその上で代表に戻ることができれば」と話した。

昨季、日本代表を経験し、海外組が過密日程の中で日本と欧州を行き来し、日本代表のピッチでもしっかりプレーしていた姿を目の当たりにした。だからこそ、今季は「タフさ」をテーマに持つ。「自分も強くなりたいと感じた。去年は、代表とチームの移動、タフなスケジュールをこなす中でパフォーマンスが落ちてしまった。自分が弱かったと思う。そこで得られたものもある。今季はプレーの波だったりは出さないようにして、タフな状況でもパフォーマンスを落とさないよう練習を重ねたい」。

2週間ほどの短いオフはサッカーから離れ、心身共にリフレッシュした。日本代表復帰へ、伊藤の巻き返しが始まる。【岩田千代巳】