J2清水エスパルスMFカルリーニョス・ジュニオ(29)が今季もチームの核になる。

15日は静岡市内での練習に参加。ゲーム形式メニューではキレのあるドリブルを見せ、開幕スタメンに向けてアピールを続けた。オフには複数の選択肢があった中で、清水でプレーする決断をした。今季で在籍5シーズン目。頼れるブラジル人は「クラブに対するリスペクトがある。僕が来日した時はJ1だった。いるべき場所に戻さなければいけない責任感も持っている」と強い決意を口にした。

クラブを代表する助っ人だ。Jリーグ通算108試合出場は過去に清水に所属した外国籍選手で歴代2位の記録。昨季はチーム最多の15得点をマークした。今季は副将に任命され、秋葉忠宏監督(48)も「母国ではない場所でこれだけ長くプレーできること自体がすごいこと。他の選手の手本にもなる」と信頼している。指揮官が目指すスタイルを体現するための重要なピースで、カルリーニョスは「攻守での役割は分かっている」と自信をみなぎらせた。

チーム始動時には外国籍選手1人だったが、新たにFWルーカス・ブラガ(27)が加入。来日を控えているFWドウグラス・タンキ(30)を含めた前線の「ブラジル人トリオ」結成にも期待がかかる。昨季のチームトップスコアラーは「今年こそはチームを昇格させたい」と力を込めた。清水を愛する背番号「10」は先頭に立ってチームをけん引していく。【神谷亮磨】