J2勢初の決勝トーナメント進出を決めたヴァンフォーレ甲府は、蔚山現代(韓国)に0-3で完敗した。

相手はGKチョ・ヒョヌらアジアカップ(杯)の韓国代表5人を擁する。序盤こそ、篠田善之監督の下が昨季から植え付けてきた前線からの守備で、相手ゴールに攻め込むも、相手DFとGKの壁は厚く得点には至らない。

前半途中からは相手の個の強さとスピードに翻弄(ほんろう)された。前半37分に右サイドを突破され、ゴール前で相手のエースFWチョ・ミンギュに頭で決められ失点。前半45分にはPKを献上し、再びチョ・ミンギュに決められた。

後半16分には、押し込んだ展開からカウンターを浴び重い3失点目を喫した。甲府はオープンな展開になった終盤、途中出場のFWウタカが右からのクロスに頭で押し込んだが、わずかにオフサイドで得点は幻になった。

第1戦を0-3で終え、21日にはホーム・国立で第2戦目を迎える。逆転には4得点以上が最低条件と厳しい状況。FW三平和司は「相手は強かったが、僕たちが自分たちのチャンスで決めきることが出来なかった。ホームでは改善して勝ちたい。アウェーではふがいない試合をしてしまった。ホームで全身全霊懸けて戦いたい」。国立で、天皇杯王者の意地を見せる覚悟だ。