J2藤枝の大卒ルーキーMF永田貫太(22)がカンフル剤になる。16日のホーム岡山戦に向け、14日は午前練習で調整した。紅白戦で永田は主力組の左サイドハーフに入ってプレー。スタメン争いは流動的だが、リーグ戦での今季初先発も見えてきた。今季出場した3試合はいずれも途中出場。持ったら仕掛ける強気のドリブラーは「スタートから出たらゴールに絡みたい」と力を込めた。

昨季は中京大に所属しながら、特別指定選手としてリーグ戦14試合に出場。無得点に終わったが、得たものは大きい。永田は「このままでは通用しないと思った。全ての面を一から見直すきっかけになった」。オフには筋トレも積極的に取り入れ、当たり負けしないフィジカルを強化。同じポジションでプレーする海外選手の動画などを見て、ドリブルを研究した。

特に意識したのは、自分の間合いに引き込むこと。最も得意とする位置に相手を誘導できれば、局面を打開できる自信はあるという。チームは開幕から3戦勝ちなし。超攻撃的スタイルを掲げながらも、リーグ戦ではJ2で唯一ゴールを奪えていない。対する岡山は現在首位。難敵だが、真っ向勝負する。「ボールを持ったらとにかく仕掛けたい。自分が初ゴールを取ってやるという気持ちでいる」。恐れを知らないルーキーが停滞するチームを活性化させる。【神谷亮磨】