ヴィッセル神戸は6日、翌日の横浜F・マリノス戦(ノエスタ)に向けて、神戸市内のいぶきの森球技場で調整した。

オンライン取材に応じた吉田孝行監督(47)は「相手は個の力もある実力あるチーム。それに負けないぐらいのアグレッシブさを出して、団結して戦いたい」と力強く意気込んだ。

3月30日の北海道コンサドーレ札幌戦では6発大勝し、続く3日サガン鳥栖戦では多くのチャンスを作りながらスコアレスドロー。指揮官は「鳥栖戦は相手の守備意識が非常に高かった。チャンスは確かにあったが、リスタートからも多かった。もう1度自分たちの攻撃の形を意識させていかないといけない」とし、次戦ではよりゴール前での迫力を出すことを求めていく考えを示した。

左ウイングで効果的な働きを見せていた広瀬陸斗(28)が鳥栖戦で負傷交代するアクシデントはあったが、同試合ではMF佐々木大樹(24)が復帰。吉田監督はその後についても「リバウンドはない状況」と話しており、昨季ブレークしたアタッカーの復帰は朗報だ。

リーグでのホーム横浜戦は、11年8月に勝って以降3分け8敗と苦手としているが、昨季の横浜戦に悪いイメージはあまりない。昨年4月のホーム戦ではその後につながる自信をつかみ、9月のアウェー戦では大一番を制して優勝に向けて勢いを得るターニングポイントになるものだった。昨季優勝を争った相手との一戦に向けて、FW武藤嘉紀(31)は「去年よりも調子が良さそうではないなと思うが、しっかり修正できる選手たちがいる。僕たちがいつも通りやれなかったら、確実に勝ち点3を積み上げることが難しくなってしまう。慢心なく100パーセントで臨まなきゃいけない」。連戦で疲労も抱えながらの試合となるが、この試合でも走り続けることを誓った。【永田淳】