J2で最下位に低迷し、ゴタゴタ続きの徳島ヴォルティスは、また勝てなかった。ホームでジェフユナイテッド市原・千葉と対戦し、0-1で敗れた。

それでも、増田功作暫定監督は、「選手たちも下を向かないで、やり続けるしかない。プロの世界は結果が全てかもしれませんけど、やっぱり、しっかり見ている。お客さん含めて。今日、最後、拍手していただいたことに甘んじないで、日々、トレーニングをもっと厳しく、選手たちが成長できるようなかたちにできれば」と中継したDAZNの試合後のインタビューで、穏やかに語った。

 

開幕から不振に陥り、吉田達磨監督が3月31日に解任され、同日、岡田明彦強化本部長も辞任。そして、4月1日に開幕から活躍していたDF島川俊郎が「どうしても許せないことがあった」と突然の現役引退を表明。4日には双方合意のもとではあるが、西谷和希の契約解除が発表された。

 

さらに、6日には、中心的な存在の元日本代表FW柿谷曜一朗がインスタグラムで長文メッセージをアップ。不振を謝罪し「群馬戦の後のコメントについてたくさん意見をいただいてます。間違った捉え方をさせてしまったこと、本当に申し訳ありません」などと、コメントを残した。この中で「憶測によるコメントが非常に目立ちました。誤解させてしまった僕にも責任はあると思っています。ですが、家族や仲間は関係ありません。この投稿を機にやめていただけることを願っています。批判はいくらでも受けます、それをチカラに自分自身成長し徳島ヴォルティスのチカラに少しでもなれるようにこれからもっと頑張って行きたいと思います」とも訴えていた。

 

クラブも、柿谷同様に「誹謗中傷的な行為等への対応について」という文章を6日に発表。「行為を確認した場合には、弁護士等と協議の上、しかるべき法的措置を検討させていただくとともに、発信者情報開示請求を実施するなど、SNSやインターネット上の誹謗中傷行為等にも対応して参ります。また、被害が確認される選手や関係者、ご家族等の皆様に対するケアについても取り組んで参ります」と断固たる姿勢を示していた。

 

そんな中、迎えたホームでの一戦。柿谷が「勝ちたいです。皆様と共にこの逆境を乗り越えたいです。一緒に戦ってください。よろしくお願いします」とサポーターとの共闘を訴えた大事な試合だったが、結果は黒星だった。