ヴィッセル神戸は12日、翌日のFC町田ゼルビア戦(国立)に向けて、神戸市内のいぶきの森球技場で調整した。

オンライン取材に応じた吉田孝行監督(47)は「相手は首位のチーム。自分たちとしても気持ちの入ったゲームをお見せできれば」と昨季王者としての力を見せることを誓った。

相手の町田については「相手が嫌がることを徹底してくるチーム。そこに対応しなきゃいけない」と対策を進めている模様。その一方で「(町田は)自分たちのペースにするのがうまいチーム。いいメンタリティーでやりながら、自分たちの土俵に持っていくのも大事かなと思う」とメンタル面の重要さも口にした。

7日の横浜F・マリノス戦で右足首付近を痛めて途中交代したFW大迫勇也(33)の状態について、指揮官は「日々良くはなっている」としたが、この試合に間に合うのかは不透明のまま。「自分たちの特長を生かすのが戦術。大枠は変わらなくても、いる選手がどの選手かによって多少は変わっていく」と話す吉田監督が大迫不在の場合にどの選手を起用するかが、この試合のポイントの1つとなりそうだ。

昨季は連敗をしないことで上位をキープし、優勝につなげた実績があるだけに、敗れた横浜戦の次となる町田戦は、重要なものとなる。DF初瀬亮(26)は「前節すごく悔しい思いをした。もう悔しい試合をしないと統一してやってきたので十分に自信がある」と力を込めた。【永田淳】