東京ヴェルディの城福浩監督(64)が、次節15日のFC東京戦で再び日本代表DF長友佑都(39)との“師弟対決”を迎える。J1残留へ勝ち点3を目指す大事な「東京ダービー」に向けて13日、東京・稲城市のクラブハウスでメディア取材に対応した。FC東京の指揮官時代(2008-10年)にともにダービーを戦った愛弟子への思いを口にした。

12日で39歳になった長友。アラフォーになった今でも日本代表として第一線で活躍している姿について問われると、目をギラつかせてこう話した。

「通ずるというと語弊があるのでそうは言わないですけれども。もういいじゃないかってね、(既に経験して)周りが見えるような景色が本人からしたら絶対にその場にいたいんですよ。僕はすごくそこを感じます。なので彼はものすごく、ひょっとしたら今日本にいるサッカープレーヤーの中では、ワールドカップ(W杯)への思いは年齢にかかわらず、一番強いんじゃないかなと。

今までに4回出ているじゃないかっていうセリフは彼には通用しないと思う。その景色を知っている、今もそこの近くにいられているからこそ、彼にしか分からないそこへの思いというものはあって、恐らくそれを明後日の試合にぶつけてくるんじゃないかなと思う。

そのエネルギーというのはFC東京のチームにとって、すごく力になるはずなんです。我々はそれも含めて受けないような、そういう何かチームのエネルギーっていうのを蓄えてしっかり出さなきゃいけない。そんな試合になるかなと思います」

東京ダービーは、日本にも数多(あまた)あるダービーの中でも屈指の熱を誇ると言ってもいい。互いのクラブの歴史、同じ味スタをホームとするがゆえに、対抗心が増幅されている。その両チームにあって「ギラギラ感」を看板とする師弟の対決構図は、いやが上にもクローズアップされる。

そしてチームの順位も東京Vが14位なら、FC東京は勝ち点1差の15位。ともにJ1残留が絶対目標となる今季、勝ち点3を求めて激しい攻防が予想される。

「もちろんダービーというのものはすごくサポーターの方が盛り上がってくれますし、価値をあげなきゃいけない大事な一戦です。それよりも我々は終盤に差しかかってくればくるほど勝ち点の重さであるとか、順位という単語の重さをかみしめながらやる時期になっている。そっちの意味での緊張感とか、張り詰めたものっていうのをみんな持っていてくれていると思います。最後の数試合じゃなくて、今我々の立ち位置を変える一番大事な時だと思うので、そこは緊迫感をしっかり持っている」

ヒートアップする要素には事欠かない“大一番”。勝利への意欲こそが、勝ち点3へのガソリン。そのギラギラ感が味スタを沸騰させる-。

まだまだ熱い夏は終わりそうにない。【佐藤隆志】