ヴィッセル神戸は16日、新たなトレーニング施設「ヴィッセル・パフォーマンス・センター(VPC)」の運用を開始した。
この日神戸市内のいぶきの森球技場内に作られた建屋で竣工(しゅんこう)式とオープニングセレモニーを開催。選手やクラブスタッフらが参加し、その後報道陣に内部が公開された。
新設された施設は、従来の約4倍の広さのトレーニングスペースを持ち、ジョンソンヘルステックジャパン社のメインブランド「MATRIX」の最先端トレーニング機材が導入されたもの。選手からより効果的なトレーニング環境が欲しいという要望を受け、クラブが国内外の施設を調査した上で世界水準の施設整備が重要とし、パートナーシップを結ぶアストン・ビラ(イングランド)の施設を参考に設計された。
鉄骨造2階建ての1階にトレーニングエリア、2階に戦術ミーティングなどに活用できる多目的ルームや会議室、撮影室が作られ、600平方メートルのトレーニングエリアはJリーグでは柏レイソルに次ぐ広さになるとみられている。建物はクラブ名の由来の1つである「船」をモチーフとしたデザインで、船首をイメージした2階部分には水平連続窓が設けられ、自然換気システムも導入。神戸の千布勇気社長は「常勝軍団になるために本当にベストな環境を提供したい」と総工費2億4000万円の施設にゴーサインを出した。
施設内のトレーニング機器はジョンソンヘルステックジャパンから提供されているが、同社によると「新品で全てそろえようとなると、家が買えてしまうぐらいになる」という金額規模。トレッドミル(ランニングマシン)は時速26キロまで対応し、振動も抑えられた最新鋭のものを導入し、従来の施設では順番待ちが多かったというベンチプレスやスクワットなどができるフリーラックも4台設置された。スポンサーとしてもクラブを支える同社は「ここから世界を魅了するようなプレーが生まれていくのかなっていうのを、今日ここに来た瞬間に頭の中に描けた」と、神戸のさらなる躍進を期待した。
さっそく新施設の設備を見回ったDF山川哲史は「ガラス張りになっていて、練習場とジムに一体感あるのがすごい。リハビリの選手も使用すると思うが、チームがどんな練習をしているかを見ながらリハビリを進められるのも非常に良いところ」と絶賛。選手代表あいさつでは「初めて施設に入った時の感動が忘れられず、本当にワクワクしている。このような素晴らしい施設を準備していただいたので、僕たちは数々のタイトル獲得に向けて、この施設を最大限活用して結果につなげるように努力を続けていきたい」と、新たな基地をフル活用して明治安田J1百年構想リーグやアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の制覇を目指していくことを宣言した。【永田淳】



