FC東京の日本代表MF佐藤龍之介(19)が敵地柏戦で2得点を挙げ、チームを3連勝に導いた。自身のW杯北中米大会行きとチームの優勝へ弾みをつける2戦連発となった。チームは3-1で勝利して、敗れた首位鹿島まで勝ち点差3まで肉薄した。浦和は、2-0で川崎Fに勝ち、連敗を7でストップ。解任されたマチェイ・スコルジャ監督(54)の後を受けた田中達也暫定監督(43)が初采配で、8戦ぶりの勝利に導いた。
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背番号23がアウェーの地で躍動した。2トップの一角で先発した佐藤龍は、雨脚が強まった1-0の後半15分、裏に抜け出して冷静に左足を振り、ボールを滑らせてゴールネットを揺らした。「ゴールに持っていく絵が見えていたので、スリッピーでしたし、打ってよかった」とうなずいた。
水を得た魚のようにピッチを駆けた。昨季期限付き移籍先の岡山でサイドに挑戦して大ブレーク。東京復帰後も同じ起用が多かったが、直近は4試合連続でFW出場。ゲームの流れを読んで中盤に下がったり、背後に抜けだしたり。自由自在にボールに絡み、攻撃の核となった。終盤には味方が獲得したPKをきっちり決めてプロ初の1試合複数得点を記録した。
悔しさを力に変えている。日本代表に選ばれた3月の英国遠征では行きの飛行機で体調不良となり、出場なし。W杯メンバー発表前最後の活動で消化不良に終わり「圧倒的なプレーと数字を残さないと」と国内での活躍を誓っていた。代表の2列目は主軸のMF南野拓実が重傷を負い、絶望的な状況。佐藤龍もパフォーマンス次第では十分にメンバー入りの可能性がある。
4月は5試合中4試合に先発し、3勝と1試合はPK負け。特に直近の3連勝に貢献し、首位鹿島を追う旗頭となっている。「全部の試合で決める気持ちでプレーしてます。最後、勢いを出していきたい」。W杯とタイトル。二兎(にと)を追う東京の昇り龍の進化は止まらない。【佐藤成】



