FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会で、日本(FIFAランキング18位)が1次リーグ初戦のオランダ(同8位)戦を迎える。日本時間15日の午前5時キックオフを前に、相手国の報道も盛り上がる一方。発行部数1位を誇る全国紙「デ・テレフラーフ」のベテラン記者にインタビューすると、何と日本の勝利を予想した。
ステフェン・コーイマン記者は、同紙で長くサッカーやホッケーを担当。21年の東京オリンピック(五輪)では特派員で来日した。
-オランダ-日本戦の予想は?
日本が勝つと思う。なぜかって? 今のオランダには最高の選手がそろっていないと思うし、クリエイティビティーに欠ける。それにチームとして完成していない。いくつかの要素が欠けているよ。
今のオランダはすごく遅くて、のんびりしていて、落ち着いたサッカーをしている。そうなると、前線や中盤にクリエイティビティーがあればいいんだけど、それが見当たらない。狭いスペースでのプレーもね。サッカーはコンパクトになってきているから。
多くの選手がひしめき合うその密集地帯では、日本人選手のようなタイプのサッカー選手が必要なんだ。現代サッカーは全員でコンパクトに守るものだけど、攻撃面では素早い切り替えが必要。つまり僕らがボールを奪った時、現代サッカーはオランダ人よりも日本人に向いていると思う。
クリエイティビティーが少なすぎる。イングランドのように、全てパワーフットボールでなければならないようになっている。オランダも、ある程度は走るべきだ。でも自分たちのスタイル(パスを繋ぐ攻撃サッカー)を忘れてはいけない。サイド(ウイング)にそれが見られない。FWコーディ・ガクポ…彼はスペースを必要としすぎる。
-本当にガクポはスペースがないとダメ?
彼はスペースを必要としすぎるんだ。強豪チームを相手にすると僕らは…実際、2010年のW杯のオランダ対日本では、日本のほうが技術的に優れていた。だからオランダは何をした? ファウル(削りにいくこと)をしにいったんだ。
-マルク・ファンボメルやナイジェル・デヨングたちの名前が浮かぶね
今は、日本を相手にああいう方向には行きたくない。僕らの最終ラインにはミッキー・ファンデフェン、ヤンパウル・ファンヘッケ、フィルジル・ファンダイクがいるけれど、僕はフィルジルとユリエン・ティンバーの組み合わせが見たかった。けがをしているから無理だけど(離脱した)J・ティンバーはテクニックのある選手だ。あんな大柄な選手を2人並べる(ファンダイク&ファンヘッケ)のではなくてね。
オランダの最高の選手は、君は誰が最高だと思う?
-バーレンドリフトのギャラクシー(DFデンゼル・ダンフリース=インテル・ミラノの30歳)
そう、彼が僕らの最高の選手だ。技術は劣るけれど、確かに彼はいい選手だ。だけど、それが全てを物語っている。オランダの最も危険な選手が右サイドバックだという事実が、全てを物語っているんだ。そう、それだけさ。かつての強いオランダのチームには良いアタッカーがいた。今の僕らにはそれが欠けている。
よし、それから僕らは、同じタイプの中盤の選手を抱えすぎている。
-そうですね
フレンキー(・デヨング)。ラインデルス。そしてフラーフェンベルフ。多すぎる。
-でも、この3人のMFを「ドリーム・トリオ」と言う声もあります
まさか。ラインデルスはマンチェスター・シティーでスタメンというわけでもない。フレンキーはシュートすら打てない、つまりシュート力がない。でも、そういう選手は1人しか使えない。だから僕は、クインテン・ティンバーを入れる。過去の僕らの強いチームには、中盤にヨハン・ネースケンスがいて、ヤン・ワウタースがいた。
アメリカは暑いし、日本は単純に技術的に優れていると思う。そうなると、僕らはまたファウルを連発することになるだろう。だから日本が勝つと思う。スコアは3-1になると思う。なぜなら、僕らはビハインドを負ったら、ある時点で攻撃に出なければならない。そうなると、完全に日本のカウンターを食らうことになるからね。


