浦和レッズが今季初の連勝を飾った。ジェフユナイテッド市原・千葉を2-0で撃破。田中達也暫定監督(43)が、就任2戦目も白星を手にした。

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現役時代さながらの喜びようだった。1点リードの後半16分、田中暫定監督はFW小森をピッチに送り出した。3分後、ストライカーは左足を振った。GKが動けない完璧なシュート。ベンチで見届けた暫定監督は、右手の人さし指を突き上げ、ほえた。「チェンジャー(交代選手)が追加ゴールを決めてくれた。チームとして、いい流れで選手交代もハマった」。J通算69ゴールの指揮官が、教え子の活躍を喜んだ。

明確な指針を示した。スーツ姿で初勝利をつかんだ試合から中2日。ジャケットを脱ぎ、ベスト姿で指揮を執ったこの日は、先発3人を変更した。「試合は非日常。日常が非日常に現れる」。アシスタントコーチとして働いた経験から、メンバー20人を決めた。コーチ就任から4カ月は選手とパス交換し、メンバー外の練習にも付き合った。

監督就任後のミーティングでは「試合に出ていない選手の顔つきも見ているぞ」と伝えていた。先発したFW肥田野は「チャンスがあると思って練習から必死に取り組んで評価された」と、前節先発を外れた悔しさを晴らした。交代から得点した小森も「サブではなく、チェンジャーという言葉をいただいた。自分が変えてやると強い思いで入った」と背中を押されたことを証言した。

7連敗の後、就任から2連勝。暫定監督は「どんなことよりも勝ち点3が自信となり、モチベーションも上がる」。全盛期を知るレジェンドがさらに連勝を伸ばす覚悟だ。【飯岡大暉】