<高校サッカー:星稜3-0日大藤沢>◇準決勝◇10日◇埼玉

 今大会のダークホース、日大藤沢(神奈川)の快進撃が止まった。

 15大会前(99年度)の8強を上回る学校初のベスト4に駒を進めたが、前半だけで0-3と突き放された。後半は一進一退の攻防を展開したものの、最後までゴールならず。神奈川県勢として3度目の決勝進出を逃した。

 両親が日系ペルー人で「日藤のマラドーナ」の異名を取るFW田場ディエゴ(3年)は、独特のリズムのドリブルやボールタッチ、後半36分の左足シュートなどで星稜ゴールを脅かしたものの、期待された得点は奪えず。得点ランク首位タイの3得点のまま姿を消した。初の4強にも「目標は日本一だったので全然うれしくない。この試合で自分に走力が足りないと感じたので大学(国士舘大に進学予定)で鍛えて、必ずプロになりたい」と誓った。

 佐藤輝勝監督(36)は「3失点はアンラッキーと思っていない。自分たちが招いたものですから。ただ後半戦の戦いは誇りに思うし、田場には再び(プロとして)埼スタに戻ってこられるような選手になってほしい」とエールを送った。