09年度の全国高校サッカー選手権で準優勝した青森山田のGK櫛引政敏(17=3年)の清水入団発表会見が10日、青森市内の同校で行われた。仮契約を結び来季入団が内定した。青森市内出身者では初のJリーガー誕生。櫛引は「早くレギュラーになり、将来は日の丸をつけてプレーできるよう頑張る」と抱負を語った。

 清水は09年秋の全日本ユースから櫛引に注目。望月達也強化部長(47)が「インパクトが強かった」と言うのが、1月の全国高校選手権準決勝だ。関大一(大阪)にPK勝ち。「PKを止めた反応の良さはもちろん、そのあと宙返りした。大きな体(185センチ)であの運動能力。世界的レベルのGKになれる」と言う逸材だ。

 チームでは1月に鹿島入りが内定したMF柴崎岳(18=3年)に続いて、在校中のプロ入り内定。J1の6~7球団から勧誘があったが、櫛引は清水に決めた理由を「3月の練習会に参加させてもらったが、静岡はサッカーに一番いい気候。チームの雰囲気もよかった」と語る。

 入団は11年2月。「その前に全国優勝して、お世話になった学校に恩返ししないと」と顔を引き締めた。【北村宏平】