浦和のペトロビッチ監督(45)は6日、8日に始まる指宿でのハードキャンプを予告した。いかにも楽しそうに、恐怖の罰ゲームプランを明かした。「全員でゴールを持ちながら走る」「勝ったチームの選手を背中に乗せて、ペナルティーエリアからペナルティーエリアまで走る」と、次々に提案。100キロを超えるサッカーゴールを運びながらのランニングは、相当な体力を要するが、「始動して2週間で筋力もつけてきているから、できるだろう。アイデアはまだたくさんあるよ」と、笑いながら話した。

 毎日の練習にも、罰ゲームは欠かせない。常にグループに分かれて競わせる。負けたチームは、全体練習後にピッチの斜めダッシュや、用具の後片付けが待っている。FW原口は「罰ゲームはしたくないから、勝てばいいんです。負けたくない」と、やる気。

 アジア杯決勝で日本に敗れたオーストラリア代表のDFスピラノビッチも、特別扱いされない。監督は「彼も(アジア杯決勝で)負けたから、もちろん罰ゲーム。斜めダッシュから練習を始めてもらうよ」。罰を科すのも、指導の一環だ。

 「我々は勝たなきゃいけない。リーグ戦では、負けるたびに重圧がかかるから」。競争心をあおらせ、重圧をかけて選手を鍛える。