J1通算210発コンビが初競演した!

 仙台の新加入FWマルキーニョス(34)とFW柳沢敦(33)が9日、宮崎・延岡キャンプのミニゲームで2トップを組んだ。07年の鹿島時代以来のコンビは、ゴール前で華麗なワンタッチパスを披露するなど相性バッチリ。今後、楽しみなオプションとなりそうだ。

 ハーフコートでのミニゲームで、マルキーニョスと柳沢が巧みなコンビネーションを見せる。マルキーニョスが右足でパスを出し、ゴール正面からペナルティーエリアに進入。それを柳沢が頭で返し、マルキーニョスがさらに頭でワンツー。その落としを柳沢がシュートした。惜しくもDFに阻まれたが、柳沢は笑顔でサムアップポーズ。息のあったプレーを見せた。

 07年の鹿島時代、1シーズンを通してともに戦った。マルキーニョスが14得点、柳沢が5得点だった。久々のコンビだったが「長い間やってたからね。ポジショニングは分かってる。すごくやりやすかった。これから練習すれば、良くなるとしか思えない」とマルキーニョスは笑顔で話した。

 柳沢は先月31日から別メニュー調整だったがこの日、それ以来のフルメニュー参加。そのためか動きには納得していない様子。マルキーニョスとのコンビについて「自分の体がまだ動いていないから(分からない)」。だが、左ふくらはぎの状態は回復しつつあり「痛みはない。みんなとやるのは楽しいね」とうれしそうだった。

 手倉森監督も2トップに目を細めた。「もう少しスローでプレーすると思ったけど200ゴールコンビは黙っていないね。ゴールは生まれなかったけど形はできてる」。経験豊富な2人が仙台に新たな力を注入し始めた。【三須一紀】