前回準優勝の原動力となったクロアチアのMFルカ・モドリッチ(37=Rマドリード)が、W杯の舞台に戻ってきた。37歳はフィールドプレーヤーとしてはブラジル代表のDFアウベス(39)DFチアゴシウバ(38)に次ぐ3番目の高齢だが、チームの中心選手として初戦のモロッコ戦でも試合を支配した。

前半から前線、守備ラインと幅広く顔を出し、終了間際には中央から豪快なシュートも放った。後半にも動きは衰えず、前回の準優勝から半分以上入れ替わった若いメンバーを支えた。攻撃的には、消極的なパス回しで得点は奪えなかったが黙々と動き、チームを鼓舞する姿は最後まで変わらなかった。16年前の06年ドイツ大会の日本戦でW杯デビュー。今回は38人の35歳以上の選手が出場するが、前回MVPモドリッチの健在ぶりは、第1戦目から際立っていた。