前回王者のフランスが1次リーグ2連勝とし、決勝トーナメント進出“一番乗り”を決めた。FWキリアン・エムバペ(23)の2ゴールで競り勝った。

まさに“エムバペ劇場”だった。0-0で迎えた後半16分。DFテオ・エルナンデスのパスに右足で合わせ、先制ゴールを突き刺した。その後は1-1とされたが、後半41分に再び背番号10。FWグリーズマンのゴール前へのパスに、右太ももで押し込み、勝ち越し点を奪った。得点後は両手を広げ、スタンドへ向かって雄たけびをあげた。

エムバペは2試合連続ゴール。今大会3得点目とし、23歳にしてW杯通算ゴール数を7に伸ばした。名手アンリのW杯通算6得点を抜き、フランス歴代2位に浮上した。

前回王者は過去3大会連続で1次リーグ敗退が続いていたが、そのジンクスも打ち破った。

負傷者続出の中、厚い選手層で“非常事態”をカバー。W杯の60年ぶり、史上3チーム目の連覇達成へ、第1関門を突破した。

◆前回王者1次リーグ敗退のジンクス

10年 イタリア(南アフリカ大会)

14年 スペイン(ブラジル大会)

18年 ドイツ(ロシア大会)