チームとして守備が機能しなかったことを象徴するようなデータか。

0-1で敗れた27日のコスタリカ戦。国際サッカー連盟(FIFA)の技術研究グループが集計したデータによると、日本の方がボールを保持する時間が長かったにもかかわらず、ファウル数はコスタリカの9回に対して、日本はその倍以上の22回を数えた。2-1で逆転勝ちしたドイツ戦の14回を上回り、イエローカードも3枚。ファウル数は2戦合計で36回となり、27日時点で2試合を消化したチームではワーストだ。

序盤からファウルがかさみ、開始6分間で5回。自陣でのセットプレーのピンチもあった。遠藤は「入りから相手も勢いを持ってきた。守備のところで、はめられなかった」と言った。前線からの連動した守備を見せることができず、不用意なプレーでファウルが増えた。

鎌田は「いい守備ができていなくて、自分たちが狙っているような、そこからいい攻撃につなげることができなかった」と話した。ミスも重なり、プレーも途切れ途切れ。リズムに乗ることができなかった。

前半44分に山根が相手を後方から倒して警告。1点ビハインドとなった終盤には相手のカウンターをファウルで止めざるを得ないシーンも増え、後半39分に板倉、同48分には遠藤がイエローカードをもらった。

選手を大幅に入れ替えた影響か。ドイツとの激戦から中3日で疲れもあったのか。総走行距離は無警告だったドイツ戦の約120キロから103キロに減少していた。

【W杯カタール2022特集】はこちら>>>>