【ドーハ(カタール)29日】日本代表DF板倉滉(25=ボルシアMG)がポジティブ精神で東京五輪のリベンジを果たす。

W杯1次リーグ最終戦となる12月1日(日本時間同2日)のスペイン戦に向け、この日の練習後に取材対応。23日の初戦ドイツ戦での大金星のあと、27日のコスタリカ戦に敗戦。それでも「ネガティブになる要素がないですね。だって、コスタリカに負けて敗退したわけじゃない。この状況でスペインを倒して(決勝トーナメントに)行けたらさらに盛り上がる」と、全く下は向いていない。

燃える理由はもう1つある。昨夏の東京五輪。先発出場した準決勝でスペインに0-1で敗れた。目の前で喜ぶ相手を見つめていた時の感情は今も残る。

「今でも五輪で負けた時の悔しさは残ってるし、その悔しさを忘れずにここまでやってきた。この素晴らしい舞台でスペインと対戦できるというのは、なんかいいストーリー。ここで借りを返したい」

ストーリーに紆余(うよ)曲折はつきもの。最高のハッピーエンドを迎えるべく、大一番に臨む。