10年南アフリカ大会でスペインの初優勝を経験しているMFブスケツ(34=バルセロナ)が、まさかPKを外した。

試合は両チームとも決定力に欠き、延長でも決着が付かずPK戦へ突入した。

スペインは1人目のFWサラビア(パリ・サンジェルマン)がポストを直撃し、2人目のMFソレル(パリ・サンジェルマン)はGKに止められた。

迎えた3人目。ブスケツはゆっくりと助走を取りながら左へ蹴ったが、モロッコGKブヌ(セビリア)に完全に読まれ、右手1本で防がれた。これで追い込まれたスペインは、モロッコの4人目に決められ、前回のロシア大会に続きPK戦で8強入りを逃した。

ルイスエンリケ監督は代表選手に、決勝トーナメントで勝ち上がるために「所属クラブで1000本、PKを練習するよう」指示を出していたことを前日会見で明かしていた。しかし、1本も決められないまま敗退となった。

優勝候補のはずが1次リーグで日本に敗れ、E組を2位通過。1度も8強入りしたことのないモロッコに、行く手を阻まれた。